2019年10月号
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◇よろず評論(61) <秋の味覚・サンマ> 【鈴木迪雄】
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秋の使者、サンマは古くから庶民の食事をにぎわし、焼く時の立ち上る煙は秋の風情を感じさせる。サンマを漢字で「秋刀魚」と書くが、サンマが小さな刀に似ているのと秋の魚ということから、秋刀魚の文字があてられたといわれる。
国内のサンマ漁は近年不漁に見舞われている。全国さんま棒受網業業協同組合によると、平成30年の全国の総水揚げ数量は、11万9930トン。同年水揚げ量は平成に入ってからは最低数量となった29年を上回ったが本調子にはほど遠い状態という。
岩手県大船渡市場に8月27日朝、県内トップを切ってサンマが今シーズン初水揚げされた。初水揚げは昨年より二日遅く、水揚げ量は3トンほど下回った。今季は近海が不漁のため、大型船は遠く北太平洋の公海で操業しており、出足は鈍くなっている。
水産庁が発表した今季のサンマ長期魚海況予報によると、今シーズンの来遊量は漁期前半は昨年を下回って後半に増加。漁期全体を見ると、不振を極めた29年を上回るものの30年を下回る予測が出された。
来遊する魚群は0才魚と1才漁で構成されるが、今年は漁期を通じて前年より1才魚の割合が低く、平均体重も昨年を下回る見込みだそうだ。国内のサンマ漁は近年不漁に見舞われている。
大船渡市魚市場に9月13日、8月27日以来17日ぶりにサンマが水揚げされた。今シーズンの水揚げは9月13日文を含め52トンで、前年の一割にも満たない深刻な不漁に見舞われている。先の見えない漁況に関係者は不安と危機感を募らせている。昔、庶民の魚には見向きもしなかった殿様が、おりから空腹に目黒の農家に立寄ってサンマを食べ「サンマは目黒に限る」の迷文句を発したというのは江戸落語の傑作。例年秋に行われる見黒のサンマ祭は、不漁のため「冷凍サンマ」で行うとか。
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◇コラム知技研(80) 「本棚の一冊から(40)」 【遠藤恭一】
=『日本社会のしくみ』 小熊英二著=
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講談社現代新書で580ページの大著である。副題は雇用・教育・福祉の歴史社会学となっている。発売直後の7月末に読了したが、最近の書店で目立つ所に平積みにされているから静かなブームを呼んでいるのではと思っている。内容は9章に分かれている。現代の我が国社会構造が明治以降の欧米に追い付け追い越せの流れの中で出来上がって来た背景を解明しようと試みている。小熊は現在の日本の構造がどんな構造原理で動いているかを次の仮説で考え、証明できると考えている。
① 学歴の重要視。但し、重要なのは学校名であり何を学んだかではない。
② 次に年齢、勤務年数が重要。然し、それは一つの企業内での継続勤務であり他の企業での職業経験は評価されない。
③ その結果、都市と地方という対立が生じる。何を学んだかが重要なら、必ずしも首都圏の有名大学である必要はないからだ。
④ そして女性と外国人が不利。それは結婚・出産で勤続年数が中断されるからであり、外国人は他国企業での経験が評価されないからである。
上記4つのパターンを更に3つのパターンとする勤労者の分類「大企業型」、「地方型」「残余型」として大企業型は日本の勤労者全体の26%、地方型が36%、残余型が38%としている。更に大企業型にみる日本型雇用の在り方が全体を規定している。この3つの型がどの様に発展して「型」になって来たかを明治以来の官民の動きを調査して解明している。
第2章及び3章では欧米の勤労者の存在での「型」が我が国とは別の構造になっていると指摘している。欧米企業は個別企業体ではなく、横断的に勤労者は採用され昇進がある。即ち、溶接工であれば、横への移動で本人が持つ専門性で同業他企業の溶接工に採用される。職務の平等化はあるが個別企業での社員間の平等化はない。翻って我が国の個別企業内では社員の平等化が保証されているが、他社への横展開はない。例え、修士号、博士号を取得してもそのインセンテイブはない。この為我が国企業社員の低学歴化が顕著であるという。又長期雇用が日本の特徴ではなく企業の横断的なルールがないことが日本型雇用の特徴になっている。いわば鎖国体質である。
その後の各章では日本の雇用が歴史的に見て、職務より学歴で処遇して来た実態を明らかにしている。俸給が経済原則ではなく(職務でもなく)学歴で決まった。これは明治以降の軍隊の階級制度を企業の雇用制度に適応したものであると分析する。新卒一括採用も軍隊に起源を求めることが出来る。軍隊制度もドイツから導入されたが、ドイツでは職種別組織成員の地位向上運動があり、雇用制度の改善が進んで来た経緯があった。一方、我が国では一つの企業内に社員は閉じ込められたが、その中では「社員としての平等化」への道が開かれたという。これは第二次世界大戦中の国民一体感の高まり、戦後の生活苦から社員の年齢・家族構成に応じた生活給のルール確立へ進展したという。この進展の先にあったのが職能資格制度であった。大企業であっても時代変化と世界の大競争時代の流れを受けて日本型雇用の重荷に苦しみ成果主義に移行はしたものの、コア部分では変化の度合いが小さい。小熊は今後日本社会の仕組みをどう変えるべきかとの提言はしていない。ただ、社会のしくみについて「透明性確保と公開性」を指摘しているだけである。勿論、答えは我々各々が考えるべきことで答えを早急に求めるものでもない。いわば走っている車のタイヤを変えることが出来ないのと同じで世の中の変化に合わせてゆっくりと改革を進めることになるのだろうか。
つづく
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◇宇宙川柳 ・手前の太道(144) 【家元東柳】
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芭蕉の築いた俳句の世界「奥の細道」をも包摂した広大で自由な川柳宇宙を築こうと思い、「手前の太道(ふとみち)」としています。
鼻ぱし強いくせに団子鼻
暴力は涙が形変えたもの
一人客にMAC10個売り「お召し上がり?」
人が好き 己も愛して 今があり
封切りの青空ものみな覆い尽し
セットポジション年老いてからワインドアップ
今さっき別れた自分と擦れ違う
やむを得ず人を裏切る弱さから
相々も一人欠ければ破れ傘
パンツはきマニュアル通りのスマホ嬢
★おまけの戯れ句、狂句、破礼句
「合格折願」と絵馬に書いても合格し
お財布に穴が開いてもキャッシュレス
乱筆で御免とどうにか読めました
来性器スマホタッチで子が生れ
一二三五六私四がない図面書き
★第27回リサイタル 六本木・新・サテンドールの御礼
去る9/14の六本木サテンドールでの、ペアディナーコンサートに御来場いただき、誠に恐縮でした。お食事やお酒は如何でしたか?
私も録音を聞き又改めるべき処は精一杯改めて、又声も歌も一段上を目指すよう決意を新たにしています。これからも皆様の健康とそして楽しい人生をお祈り申し上げます。これに懲りずに又聞いてやって下さい。本当に貴重な時間をありがとうございました。
★株式会社東綜合設計事務所46周年記念
おかげ様で10月1日で我が社も無事創立46周年を迎えることが出来ました。忙しさに追われるだけではなく、所員共々今一層の創造への集中力が必要です。これからもよろしくお願い申し上げます。
★健康法師に感謝
12年前の10月より中野のTACで、バタから始める個人メドレーで1,500mを月6回約50分、1年で111.0Km泳ぎました。自由形の1,500mは41分前後。フォームは大きくなりましたがタイムは遅れ気味です。
今年も無事続けられたことを健康の神様に感謝。
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㈱東綜合設計事務所 代表取締役 東 直彦
東京都中野区中野3-2-1 リバース中野601
TEL:03-3384-9301 FAX:03-3384-9380
E-mail:higaships@siren.ocn.ne.jp
URL :http://www.higaship.com
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◇ 田舎暮らし(197)<台風19号と我が家> 【中野信吾】
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今度の台風19号は大型で相当の威力を保ったまま日本上陸が予測されていた。前回の15号のように台風が去ってから被害甚大で大騒ぎになったことから、二の舞は演じないと事前の準備があったものだろう。だが、結果はご覧の通りである。
というのも台風が関東地方にやってくるときは、どの辺に上陸するかで心配度が違ってくる。雨なのか風なのか、台風の通る中心から右か左で大きな差がでてくる。私の住んでいる場所は山間部にある。今回の台風は、素人判断でそんなに大きな被害はないだろうと高を括っていた。戦後、中学生の頃キャスリーン台風やキティ台風が襲来し消防の半鐘が鳴って警報が出た。川は氾濫寸前。濁流は凄まじく、一緒に流されてくる岩石のぶつかりあう重低音が腹底に響いてくる様は今でも記憶の片隅に残されている。また、台風進路に対して、南西に面した山の斜面の沢などは大量の雨水を受け止める。それが鉄砲水となって流れ下る。我が家はこの沢の入口に面しているが距離はある。普段の流量は多くないため川幅は狭い。それが一度に大量の雨水が流れてくると川幅が狭いと飲み切れなくなり氾濫を起こす。真っすぐならばそのまま流れ下るが、流路の蛇行や道路の下の土管などに流れる時は飲み切れなくなり溢れ出す。それが思わぬ方向に向かう……
こんなことを思いながらテレビを切らず情報収集。東京から関係方面へ連絡してみた。返事は“何だか集会場で騒いでいるみたいだ”と返ってきた。地元のテレビに報じられていたという。以前に河川改修工事で集落の前の川(千曲川に合流する河川)は改修済みなので安心していたのだが。だが、裏山から流れ出る沢水には関心が向かず見落としていた。以前にもこの小さな沢水の氾濫があり、床下浸水になった経緯がある。裏の田んぼの水口から入った沢水が排出口を抉り、上流からの流れと合流してさらに大きな爪痕を残しているという報告が後にあった。隣の家は完全に床下浸水の被害だ。そうなれば我が家もまた隣接部分からの被害は免れようもない。警戒心が足りなかった。床下浸水の消毒があるので申請しておいたという報告まで届いた。この作業は何時になるかまだ分からないという。対岸の火事どころではなくなった。
今回の台風19号の進路を甘く見ていた付けは大きなものになりそうだ。峠の道路事情が判り次第、帰省して被害状況の確認を急がねばならない。またまた大きな負担が増えてしまった。
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◇古希のたわごと(6) =ゴルフ練習 中野時代その3= 【石川啓司】
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スコアを意識すると、ゴルフをもっと楽しみたくなる。楽しむには上達したい。上達するには、ゴルフ練習が必要だ、練習すればましな成績になると信じて、練習の必要性に目覚めました。
しかし、『キャスティング』を直す努力をするが、一向に「手打ち」は直らない。今から当時のことを思うと、それを直す一番の方法は、手打ちを直すのでなく、最初からスイングの基本を習得した方が手っ取り早いということでした。
先輩から習う方法、市井のゴルフレッスンに通うこと、いろいろ練習の方法はあります。しかし、なぜか、そう効果が上がらない場合が多い。その理由はともかく、そもそも、あの狙った位置にボールを飛ばしたい。
まずは、ゴルフ練習には、グリップの仕方、前傾の角度、アドレスの取り方、右手の使い方、左手の役割、テークバックの位置、インパクトのときのクラブフェースの向きとボールがフェースに当たる位置、フィニッシュの取り方、右足、左足の動き方等々を学ぶ必要があります。
自分の回転軸を発見する。ドライバーとアイアン、寄せとパッティングの違い。「三角形を崩すな」の意味は?ゴルフで、ボールを打つこととは?そもそもスイングとは?円運動か?横振りか、縦振りか?何だろうか。
身体と手を一体でスイングする。これが必要なことは分かっているが、十分出来ず。手が先行するので、ボールの行方はまちまち。実に苦労する。練習場は長い距離のあるところが必要だ。
120、110を切れない場合がある。一打目が真っ直ぐ飛ばないので、フェアウェイを外す。そのミス・ショットがスコア・メイク上、2打以上の損失に繋がることがある。真っ直ぐ飛ばないスイングでは、「除夜の鐘」を切れません。スコア・メイクに致命的です。
同じスイングで寄せをするから、ダフる、トップする。あらぬ方向に飛ぶ。ここでもスコア・メイク上、2打以上の損失をする。パットで3パット、4パットする。早く上がって、風呂に入ってさっぱりしたい。こういう苦行のゴルフは、たまらなく嫌だ。なんとか早く120,110を切りたい。苦行するなら、ゴルフを止めれば良いのだが、そうも行かない。
上達したいと思い練習する。その結果は、スコアに表れる。しかし、徐々にしか効果は現れない。いずれにしても、身近に良き指導をしてくれる人が現れて欲しいと思っていました
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★早稲田大学公開講座・展示行事に関する情報はこちらのサイトからご覧ください。
→ 早稲田イヴェント
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◇よろず評論(61) <秋の味覚・サンマ> 【鈴木迪雄】
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秋の使者、サンマは古くから庶民の食事をにぎわし、焼く時の立ち上る煙は秋の風情を感じさせる。サンマを漢字で「秋刀魚」と書くが、サンマが小さな刀に似ているのと秋の魚ということから、秋刀魚の文字があてられたといわれる。
国内のサンマ漁は近年不漁に見舞われている。全国さんま棒受網業業協同組合によると、平成30年の全国の総水揚げ数量は、11万9930トン。同年水揚げ量は平成に入ってからは最低数量となった29年を上回ったが本調子にはほど遠い状態という。
岩手県大船渡市場に8月27日朝、県内トップを切ってサンマが今シーズン初水揚げされた。初水揚げは昨年より二日遅く、水揚げ量は3トンほど下回った。今季は近海が不漁のため、大型船は遠く北太平洋の公海で操業しており、出足は鈍くなっている。
水産庁が発表した今季のサンマ長期魚海況予報によると、今シーズンの来遊量は漁期前半は昨年を下回って後半に増加。漁期全体を見ると、不振を極めた29年を上回るものの30年を下回る予測が出された。
来遊する魚群は0才魚と1才漁で構成されるが、今年は漁期を通じて前年より1才魚の割合が低く、平均体重も昨年を下回る見込みだそうだ。国内のサンマ漁は近年不漁に見舞われている。
大船渡市魚市場に9月13日、8月27日以来17日ぶりにサンマが水揚げされた。今シーズンの水揚げは9月13日文を含め52トンで、前年の一割にも満たない深刻な不漁に見舞われている。先の見えない漁況に関係者は不安と危機感を募らせている。昔、庶民の魚には見向きもしなかった殿様が、おりから空腹に目黒の農家に立寄ってサンマを食べ「サンマは目黒に限る」の迷文句を発したというのは江戸落語の傑作。例年秋に行われる見黒のサンマ祭は、不漁のため「冷凍サンマ」で行うとか。
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◇コラム知技研(80) 「本棚の一冊から(40)」 【遠藤恭一】
=『日本社会のしくみ』 小熊英二著=
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
講談社現代新書で580ページの大著である。副題は雇用・教育・福祉の歴史社会学となっている。発売直後の7月末に読了したが、最近の書店で目立つ所に平積みにされているから静かなブームを呼んでいるのではと思っている。内容は9章に分かれている。現代の我が国社会構造が明治以降の欧米に追い付け追い越せの流れの中で出来上がって来た背景を解明しようと試みている。小熊は現在の日本の構造がどんな構造原理で動いているかを次の仮説で考え、証明できると考えている。
① 学歴の重要視。但し、重要なのは学校名であり何を学んだかではない。
② 次に年齢、勤務年数が重要。然し、それは一つの企業内での継続勤務であり他の企業での職業経験は評価されない。
③ その結果、都市と地方という対立が生じる。何を学んだかが重要なら、必ずしも首都圏の有名大学である必要はないからだ。
④ そして女性と外国人が不利。それは結婚・出産で勤続年数が中断されるからであり、外国人は他国企業での経験が評価されないからである。
上記4つのパターンを更に3つのパターンとする勤労者の分類「大企業型」、「地方型」「残余型」として大企業型は日本の勤労者全体の26%、地方型が36%、残余型が38%としている。更に大企業型にみる日本型雇用の在り方が全体を規定している。この3つの型がどの様に発展して「型」になって来たかを明治以来の官民の動きを調査して解明している。
第2章及び3章では欧米の勤労者の存在での「型」が我が国とは別の構造になっていると指摘している。欧米企業は個別企業体ではなく、横断的に勤労者は採用され昇進がある。即ち、溶接工であれば、横への移動で本人が持つ専門性で同業他企業の溶接工に採用される。職務の平等化はあるが個別企業での社員間の平等化はない。翻って我が国の個別企業内では社員の平等化が保証されているが、他社への横展開はない。例え、修士号、博士号を取得してもそのインセンテイブはない。この為我が国企業社員の低学歴化が顕著であるという。又長期雇用が日本の特徴ではなく企業の横断的なルールがないことが日本型雇用の特徴になっている。いわば鎖国体質である。
その後の各章では日本の雇用が歴史的に見て、職務より学歴で処遇して来た実態を明らかにしている。俸給が経済原則ではなく(職務でもなく)学歴で決まった。これは明治以降の軍隊の階級制度を企業の雇用制度に適応したものであると分析する。新卒一括採用も軍隊に起源を求めることが出来る。軍隊制度もドイツから導入されたが、ドイツでは職種別組織成員の地位向上運動があり、雇用制度の改善が進んで来た経緯があった。一方、我が国では一つの企業内に社員は閉じ込められたが、その中では「社員としての平等化」への道が開かれたという。これは第二次世界大戦中の国民一体感の高まり、戦後の生活苦から社員の年齢・家族構成に応じた生活給のルール確立へ進展したという。この進展の先にあったのが職能資格制度であった。大企業であっても時代変化と世界の大競争時代の流れを受けて日本型雇用の重荷に苦しみ成果主義に移行はしたものの、コア部分では変化の度合いが小さい。小熊は今後日本社会の仕組みをどう変えるべきかとの提言はしていない。ただ、社会のしくみについて「透明性確保と公開性」を指摘しているだけである。勿論、答えは我々各々が考えるべきことで答えを早急に求めるものでもない。いわば走っている車のタイヤを変えることが出来ないのと同じで世の中の変化に合わせてゆっくりと改革を進めることになるのだろうか。
つづく
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◇宇宙川柳 ・手前の太道(144) 【家元東柳】
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
芭蕉の築いた俳句の世界「奥の細道」をも包摂した広大で自由な川柳宇宙を築こうと思い、「手前の太道(ふとみち)」としています。
鼻ぱし強いくせに団子鼻
暴力は涙が形変えたもの
一人客にMAC10個売り「お召し上がり?」
人が好き 己も愛して 今があり
封切りの青空ものみな覆い尽し
セットポジション年老いてからワインドアップ
今さっき別れた自分と擦れ違う
やむを得ず人を裏切る弱さから
相々も一人欠ければ破れ傘
パンツはきマニュアル通りのスマホ嬢
★おまけの戯れ句、狂句、破礼句
「合格折願」と絵馬に書いても合格し
お財布に穴が開いてもキャッシュレス
乱筆で御免とどうにか読めました
来性器スマホタッチで子が生れ
一二三五六私四がない図面書き
★第27回リサイタル 六本木・新・サテンドールの御礼
去る9/14の六本木サテンドールでの、ペアディナーコンサートに御来場いただき、誠に恐縮でした。お食事やお酒は如何でしたか?
私も録音を聞き又改めるべき処は精一杯改めて、又声も歌も一段上を目指すよう決意を新たにしています。これからも皆様の健康とそして楽しい人生をお祈り申し上げます。これに懲りずに又聞いてやって下さい。本当に貴重な時間をありがとうございました。
★株式会社東綜合設計事務所46周年記念
おかげ様で10月1日で我が社も無事創立46周年を迎えることが出来ました。忙しさに追われるだけではなく、所員共々今一層の創造への集中力が必要です。これからもよろしくお願い申し上げます。
★健康法師に感謝
12年前の10月より中野のTACで、バタから始める個人メドレーで1,500mを月6回約50分、1年で111.0Km泳ぎました。自由形の1,500mは41分前後。フォームは大きくなりましたがタイムは遅れ気味です。
今年も無事続けられたことを健康の神様に感謝。
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㈱東綜合設計事務所 代表取締役 東 直彦
東京都中野区中野3-2-1 リバース中野601
TEL:03-3384-9301 FAX:03-3384-9380
E-mail:higaships@siren.ocn.ne.jp
URL :http://www.higaship.com
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◇ 田舎暮らし(197)<台風19号と我が家> 【中野信吾】
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
今度の台風19号は大型で相当の威力を保ったまま日本上陸が予測されていた。前回の15号のように台風が去ってから被害甚大で大騒ぎになったことから、二の舞は演じないと事前の準備があったものだろう。だが、結果はご覧の通りである。
というのも台風が関東地方にやってくるときは、どの辺に上陸するかで心配度が違ってくる。雨なのか風なのか、台風の通る中心から右か左で大きな差がでてくる。私の住んでいる場所は山間部にある。今回の台風は、素人判断でそんなに大きな被害はないだろうと高を括っていた。戦後、中学生の頃キャスリーン台風やキティ台風が襲来し消防の半鐘が鳴って警報が出た。川は氾濫寸前。濁流は凄まじく、一緒に流されてくる岩石のぶつかりあう重低音が腹底に響いてくる様は今でも記憶の片隅に残されている。また、台風進路に対して、南西に面した山の斜面の沢などは大量の雨水を受け止める。それが鉄砲水となって流れ下る。我が家はこの沢の入口に面しているが距離はある。普段の流量は多くないため川幅は狭い。それが一度に大量の雨水が流れてくると川幅が狭いと飲み切れなくなり氾濫を起こす。真っすぐならばそのまま流れ下るが、流路の蛇行や道路の下の土管などに流れる時は飲み切れなくなり溢れ出す。それが思わぬ方向に向かう……
こんなことを思いながらテレビを切らず情報収集。東京から関係方面へ連絡してみた。返事は“何だか集会場で騒いでいるみたいだ”と返ってきた。地元のテレビに報じられていたという。以前に河川改修工事で集落の前の川(千曲川に合流する河川)は改修済みなので安心していたのだが。だが、裏山から流れ出る沢水には関心が向かず見落としていた。以前にもこの小さな沢水の氾濫があり、床下浸水になった経緯がある。裏の田んぼの水口から入った沢水が排出口を抉り、上流からの流れと合流してさらに大きな爪痕を残しているという報告が後にあった。隣の家は完全に床下浸水の被害だ。そうなれば我が家もまた隣接部分からの被害は免れようもない。警戒心が足りなかった。床下浸水の消毒があるので申請しておいたという報告まで届いた。この作業は何時になるかまだ分からないという。対岸の火事どころではなくなった。
今回の台風19号の進路を甘く見ていた付けは大きなものになりそうだ。峠の道路事情が判り次第、帰省して被害状況の確認を急がねばならない。またまた大きな負担が増えてしまった。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◇古希のたわごと(6) =ゴルフ練習 中野時代その3= 【石川啓司】
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
スコアを意識すると、ゴルフをもっと楽しみたくなる。楽しむには上達したい。上達するには、ゴルフ練習が必要だ、練習すればましな成績になると信じて、練習の必要性に目覚めました。
しかし、『キャスティング』を直す努力をするが、一向に「手打ち」は直らない。今から当時のことを思うと、それを直す一番の方法は、手打ちを直すのでなく、最初からスイングの基本を習得した方が手っ取り早いということでした。
先輩から習う方法、市井のゴルフレッスンに通うこと、いろいろ練習の方法はあります。しかし、なぜか、そう効果が上がらない場合が多い。その理由はともかく、そもそも、あの狙った位置にボールを飛ばしたい。
まずは、ゴルフ練習には、グリップの仕方、前傾の角度、アドレスの取り方、右手の使い方、左手の役割、テークバックの位置、インパクトのときのクラブフェースの向きとボールがフェースに当たる位置、フィニッシュの取り方、右足、左足の動き方等々を学ぶ必要があります。
自分の回転軸を発見する。ドライバーとアイアン、寄せとパッティングの違い。「三角形を崩すな」の意味は?ゴルフで、ボールを打つこととは?そもそもスイングとは?円運動か?横振りか、縦振りか?何だろうか。
身体と手を一体でスイングする。これが必要なことは分かっているが、十分出来ず。手が先行するので、ボールの行方はまちまち。実に苦労する。練習場は長い距離のあるところが必要だ。
120、110を切れない場合がある。一打目が真っ直ぐ飛ばないので、フェアウェイを外す。そのミス・ショットがスコア・メイク上、2打以上の損失に繋がることがある。真っ直ぐ飛ばないスイングでは、「除夜の鐘」を切れません。スコア・メイクに致命的です。
同じスイングで寄せをするから、ダフる、トップする。あらぬ方向に飛ぶ。ここでもスコア・メイク上、2打以上の損失をする。パットで3パット、4パットする。早く上がって、風呂に入ってさっぱりしたい。こういう苦行のゴルフは、たまらなく嫌だ。なんとか早く120,110を切りたい。苦行するなら、ゴルフを止めれば良いのだが、そうも行かない。
上達したいと思い練習する。その結果は、スコアに表れる。しかし、徐々にしか効果は現れない。いずれにしても、身近に良き指導をしてくれる人が現れて欲しいと思っていました
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